茶書の森への旅

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8.天明釜は栃木県佐野市のもの。

○天明釜は上野国佐野の天明の釜師が鋳しをいへり。

天猫とも書ぬ。世に関東釜ともいふ。ふるき釜の名物は。多

くは芦屋天明の釜なりとなん


***

佐野は、私は未だご縁の無い未訪問の地であるが、「佐野乾山」

も思い浮かび、なにか文化的な素地のある土地のようだ。

関東地区では、佐野厄除け大師のテレビCMも目にする。

天明釜の痕跡が無いか、地図を見てみると、天明小学校があり、

その周辺は、「金吹町」「金屋仲町」「金屋下町」とあり、

そのものではないか。もっとも地図上では「天明町」も目に付く。

本によっては天命の字で見た記憶があるが、今の書き方は天明と

いう事も今回分かった。

なお、福岡県芦屋町と佐野市は親善都市(平成10年締結)と

いうことだ。



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by tamon1765 | 2018-08-30 23:41 | 『 茶窓閑話 』 | Trackback | Comments(0)

卓(ジョク)の読み方

丸卓、小卓、高麗卓、旅卓……

ジョクという読み方が気になったままウン十年。

フト思いついて、漸く字引を開いてみました。

白川字源も、角川漢和中辞典(塚藤野小野)も

 人の超絶するもの、とびぬけているもの

といったことが書いて有り、確かに卓越卓絶卓見

など熟語がありますね。

但し、どちらにも、「ジョク」という読みの記述も、

解説もありませんでした。

私は、漢音と呉音の違いかな、程度に思っていたの

ですが、見事に私だけの思い込みだったようです。

ご存知の方のご教授をお待ちします。


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by tamon1765 | 2018-08-21 22:40 | お道具とお茶室 | Trackback | Comments(0)

7.芦屋釜は。摂津の芦屋ではない。

○芦屋釜は。摂津國のあしやにてはなし。筑前国の芦屋

にて鋳し釜なり。雪舟の下絵を最上とす。雪舟は石見國

の人なりしが。時々芦屋の里を遊行ありしを。冶工請じて

下絵をかきもらひしといふ。一説に大内家其以威勢盛に

なりしゆゑ。芦屋の冶工をよび。雪舟をもまねき。其絵を

かかせ。鋳させしともいふ。松杉梅竹の類なり。其子孫の代に

大禁を犯せし罪人を釜煎りありし時に。其釜を鋳たりし

より。茶人芦屋の新釜を好まぬゆゑ。今世は常の鍋釜を

のみ鋳て渡世すとなん


**

若い頃、古釜は芦屋天明、と聞いてずっと阪神地区の高級

住宅街の芦屋と思い込んでいた。

書き出しの一文をみると、江戸期も私のようなそそっかしい

人間で溢れていたと想像しうる。

それにしても、この話の後半部分はいただけないというか、

とにかく私の嫌いな類の話だ。こんな話をこの逸話集に

入れないでほしいと思う。その釜そのものを茶会の何かに

使ったわけでもないのだから。


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by tamon1765 | 2018-08-20 22:43 | 『 茶窓閑話 』 | Trackback | Comments(0)

旅箪笥

旅箪笥は、利休さんが秀吉の北条攻めの際に考案したという。

私は、小間での茶事が究極のものとの思い込みから、旅箪笥は

どう見ても一段劣ったものと見なしてしまっていた。

しかし、芝点を教わってから、旅箪笥も楽しいものと思うよう

になった。

棚の一部が分解して、棚の外へ発展成長していくなんて、たま

らなく面白いと思う。それも、外した中板を、棚と並行でなく、

45度に置く処が何故か嬉しい。これが、実際に自然の中で

行われるのも想像だけで楽しい。

処で、表千家の教則本を眺めていると、このお棚に関して、

碌々斉好みが複数あることが分かる。

想像するに、この宗匠の時代、お弟子さんの処へお稽古に

行こうにも、お弟子の処に道具があるのかないのか、

難しい時代。それで、この携帯用棚を色々使われたのだと思う。



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by tamon1765 | 2018-08-19 16:41 | お道具とお茶室 | Trackback | Comments(0)

飯炊きの政岡の流派は?

飯炊きの政岡の流派は?

長らく気になっていた、役者が政岡を舞台で演じる際、

何流茶道でやっているのかな?という疑問。


伊達藩の話ですから、当然、石州流であるべきで、9代目

団十郎は石州流で演じたといいます。

ところが、

「先代(5代目歌右衛門)はもと石州流で演じていたのを、

中途から織部流を取り入れ、現歌右衛門(6代目)も

石州流と織部流とちゃんぽんで演じるようである。」

(カッコ内は、私の言わずもがなの補足)

と、西山松之助先生が書かれていました。角川の「図説茶道

大系2茶の文化史」(昭和37年)のp175です。

5代目本人は、自伝で千家と言っているのですがね......


西山先生の説によれば、5代目さん、織部流の方との何か

人脈があるはずですね。どなたかな。

西山先生の根拠も何かな?



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by tamon1765 | 2018-08-18 22:22 | 舞台の話 | Trackback | Comments(0)

5.利休は棗を見間違えない。

○利休は盛阿弥がぬりし棗のよしあし見分る事。幾度

試るに。うちまぜて見せても違へざりし


***

この話はよく目にする気がする。

同類の話を目にしたら追加書込みしていくことにしよう。

そうそう、虚堂の墨蹟を利休さんが見間違えた話もあった。

その原典も探さないといけない。



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by tamon1765 | 2018-08-13 18:32 | 『 茶窓閑話 』 | Trackback | Comments(0)

4.利休は、緒の結び方他をかえた。

○利休料簡にて。台子の茶湯。二袋を一袋になし。又茶

入の袋の長緒をも短くし。出蜻蛉入蜻蛉などいふ緒の結び

方。古法の秘伝なりしをも。出蜻蛉はかりに結びし事など。

皆改ぬ。但し茶入れの袋に。まちをあけし事は。利休が後妻。

宗恩。手利(テキキ)にて茶入れの袋をぬいしが。はじめてまちを明し

此女はものじきよくて。短繋にむかしは取手の穴なかりしを

も。あけさせしとなん

****

蜻蛉の字に気付くまで何年もかかってしまった(苦笑)。

ところで、出蜻蛉・入蜻蛉と云う言葉(緒の結び方)を初めて

聞くが、分からないなりにこんな風に考えてみた。

左右それぞれに2本の輪っかがあり、それを長く伸ばせば、

それはトンボの翅とみなせる。

更に真ん中に一本胴体があれば、茶入れに蜻蛉が向かうから、

入蜻蛉。それがなければ、茶入れの側から外に向かうと考え

出蜻蛉。

あくまで実地の伴わぬ頭の中の操作です。入蜻蛉の胴体など、

上のように考えて、果たして出来るのかしら。

どこぞの紀要かなにかに、紐の結び方伝書の写真版があった

ような気がするが、それが参考になるかも。今手元にないので

何とも言えない。

それは三斉の伝書? 掲載誌は茶道文化学会の紀要?五島美術館

の紀要? あやふやな記憶です。



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by tamon1765 | 2018-08-12 18:40 | 『 茶窓閑話 』 | Trackback | Comments(0)

3.千利休はまだ与四郎といひし時

○千利休いまだ与四郎といひし時。はじめて茶を出さんと
て。其比左海(サカイ)にて古老宗匠と称せられし。北向道珍を招請(セウジョウ)
し。そののち道珍が心安きものをたのみて。指南を受しに。
与四郎が茶道甚だよし。やがて天下に鳴るべし。但し此頃の
茶湯にて直さばあの大茶入より。茶をたぶたぶとすくひ入れ
て点てし心味おもしろからず。茶を少し入れて。かすり点
にたてる心入りならば。一際よろしからんとのみいひしと。是を
聞くより、暁(サトリ)得て上達せしとなん

****
北向道珍は紹鴎に利休を紹介した人ですが、すると、心安き者とは
紹鴎ですか?


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by tamon1765 | 2018-08-11 00:39 | 『 茶窓閑話 』 | Trackback | Comments(1)

2.義政公による茶湯のはじまり

○慈照院殿 義政公 甚だ茶湯を好ませられて。真能を師
となさる。此御代(ゴダイ)より。御式模様定り。所作も改り。御茶会の
座敷は。八畳舗にて。四方の小壁に僧玉澗が自画讃の八景
の八軸を掛。花を生(いけ)させられ。台子にて御茶湯ありしとなむ

****


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by tamon1765 | 2018-08-10 23:37 | 『 茶窓閑話 』 | Trackback | Comments(0)

建水の上での帛紗を払う時に

茶杓を拭き清めた後に、袱紗を建水の上で軽く二度程

払う。そのままでは帛紗にお茶がついたままだからだ。


処で、仲間内でも美人と皆が認めるAさんが、

ここで、思いっきりはたく。

今までの、神妙なお点前が、ぶち壊しである(笑)。


軽快にポンポンとリズミカルにはたけないのかな。

それとも、私と同じでリズム感の無い人なのかな、とも。

それで、「もうちょっと気取ってはたいた方がいいんじゃ

ないの」と、余計ながらアドバイスした。

彼女自身、覚えてはいないだろうが。


以上、例によっての昔話。

確か、丸谷才一の文章読本の主旨は「ちょっと気取って

書け」というものだったと思うが、お点前そのものに

関してその言葉を当てはめてみたらどうだろう。

<30.9.13>表題変更

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by tamon1765 | 2018-08-09 22:17 | お点前 | Trackback | Comments(0)
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このマヌケ?な顔、実は世界文化遺産です(笑)


by tamon
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