64.茶巾布をととのへ
2021年 09月 16日
茶湯道具求め給はれよとたのみきこえけれバ。休師其金
子にて。茶巾布をとゝのへ。余りをかへすとて。侘ハ何なくて
もありなん。たゞ茶巾さへきよらならバ。茶ハ飲るゝものぞと。
いひつかはされし
漢字:壱、湯、給、金、餘、
仮名:左=さ、類=る
***
この逸話は、気持ちのいいものではないです。
田舎者を完全にばかにしています。
ここまで叩きのめさないと気が済まないのかな、
もっとこの人への答え方は別になかったものか、
と思います。
例えば、この話しに前段があって、この田舎人が
侘のつもりで天狗になっている人といった話しが
あれば、それはそれで理解できます。
しかし、ここでは単に依頼ですよね。
この話しがここにあるだけの話しで、全くこのとおり
だとすると、この話し自体お茶の心とは大きく隔たった
ものと思わざるを得ません。
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この逸話は、気持ちのいいものではないです。
田舎者を完全にばかにしています。
ここまで叩きのめさないと気が済まないのかな、
もっとこの人への答え方は別になかったものか、
と思います。
例えば、この話しに前段があって、この田舎人が
侘のつもりで天狗になっている人といった話しが
あれば、それはそれで理解できます。
しかし、ここでは単に依頼ですよね。
この話しがここにあるだけの話しで、全くこのとおり
だとすると、この話し自体お茶の心とは大きく隔たった
ものと思わざるを得ません。
<R5.2.2>追記 『茶話指月集』に同じ話あり(18)。
by tamon1765
| 2021-09-16 06:22
| 『 茶窓閑話 』
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