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64.茶巾布をととのへ


田舎の侘人より。休師へ金壱両送りて。何にてもこれにて
茶湯道具求め給はれよとたのみきこえけれバ。休師其金
子にて。茶巾布をとゝのへ。余りをかへすとて。侘ハ何なくて
もありなん。たゞ茶巾さへきよらならバ。茶ハ飲るゝものぞと。
いひつかはされし

漢字:壱、湯、給、金、餘、
仮名:左=さ、類=る
***
この逸話は、気持ちのいいものではないです。
田舎者を完全にばかにしています。
ここまで叩きのめさないと気が済まないのかな、
もっとこの人への答え方は別になかったものか、
と思います。
例えば、この話しに前段があって、この田舎人が
侘のつもりで天狗になっている人といった話しが
あれば、それはそれで理解できます。
しかし、ここでは単に依頼ですよね。
この話しがここにあるだけの話しで、全くこのとおり
だとすると、この話し自体お茶の心とは大きく隔たった
ものと思わざるを得ません。

R5.2.2>追記 『茶話指月集』に同じ話あり(18)。





Commented by 夢庵 at 2009-02-24 09:30 x
確かにおっしゃる通り、ここまでやると何かやりすぎというか
イジメのように思いますね。
by tamon1765 | 2021-09-16 06:22 | 『 茶窓閑話 』 | Trackback | Comments(1)

お茶、その他についての、極く私的なブログ


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