茶書の森への旅

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アンティゴネー

ソポクレスの『アンティゴネー』は、国禁を犯したテーバイの
王女アンティゴネーの悲劇である。

オイディプスの国テーバイは、オイディプスの死後、その息子
兄弟が王位を争うが、共に戦死し、その叔父が継ぐことになる。
新しい王は、先に、テーバイの王たらんと、外からテーバイ攻め
にやって来た甥(オイディプス王の息子のうちの兄の方) の屍
を葬ることを、国禁と定める。
アンティゴネーは、血を分けた兄を弔おうと、妹イスメネーを誘う。
しかし、その拒否を受け己の決意を語る。

生きている人に気に入られようとしても、時間はあまりに短い。
でも死者を愛する者は、永劫の時間の中で愛するのです。
私はそこに行きましょう。お望みなら(あなたは)生きておいで
なさい。生きて、最も神聖な神々の法に背きなさい。(E訳)

だってもずっと長いんですものね、あの世にいる人たちの、気に
入らなけりゃならない月日は、この世の人に対してよりも。
これから永久あの世で臥ているはずだから。でも、お好きなよう
に、神様方が尊ぶことをふみつけにしておくがいいわ。(K訳)


そして、アンティゴネーは、国事犯として捕らえられた後も、
叔父である王クレオン(そして、その息子ハイモンは許婚である)
に、力強く異議申し立てをする。

あなたの勅命はどこにも帰されず、変えられもしない神々の法を
無効にする力などありません。あなたは只の人間で、禁令は昨日
今日のものですもの。神々の法は永遠で、人間にはその起源すら
確かめられないのです。(E訳)

正義の女神が、そうした掟を人間の世にお建てになったわけでも
ありません。またあなたのお布令に、そんな力があるとも思えま
せんでしたもの、書き記されてはいなくても揺るぎない神さま方
がお定めの掟を、人間の身で破り捨てが出来ようなどと。
だって、それは今日や昨日のことではけしてないのです。この定
りはいつでも、いつまでも、生きてるもので、いつできたのか知っ
ている人さえありません。(K訳)



<26.9.1>分かり易くなるよう、文意を変えず、一部書き換える。

<20.11.22追記>書きかけのような何ともへんな文でした。
ちなみに、国禁を犯したアンティゴネーは処刑され、その後も
一族の悲劇は続きます。どうぞ原作をお読みください。

<20.11.18追記>何故これが、利休さんの分類か?
と訝しく思う方もおありと思います。
私は、この死をも恐れぬ気持ちと、利休さんの最後を
比べてみたいと思ったからです。
文章化するにまだ時間を必要とするかもしれません。
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by tamon1765 | 2008-11-10 19:21 | 利休さん | Trackback(1) | Comments(1)
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Tracked from 長寿祝い at 2008-11-13 22:57
タイトル : 長寿祝い
今や日本では人生80年と言われており、長生きをする人が多くなりました。 そんな中、「長寿祝い」を行う機会も多くなってきたのではないでしょうか。 ... more
Commented by tamon1765 at 2008-11-22 17:17
失礼ですが、自ら死を選ぶことになるかもしれないという話題に対して、「長寿のお祝い」をトラックバックする感覚って、何なのでしょうねえ。
line

このマヌケ?な顔、実は世界文化遺産なのです(笑)


by tamon
line
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