美丈夫・鈍翁益田孝の自伝
2008年 10月 24日
長井実編「自伝益田孝翁伝」中公文庫、1988年
財界の大立者の自伝。
世の変化にもまれながら(明治維新を体験)成長する、一人の男
の物語として読んでも楽しい。
登場人物は、綺羅星のごとく輝く財界の猛者が出てくるので、
その意味でも面白い。
後半は、お茶関係の話が増え、楽しい。つくづく幸福な人だった
と思う。
この本には関係ないが、熊倉功夫氏によると、昭和12年の税制改正
以前は、サラリーマン社長とて莫大な財産を手に入れることが出来、
文化財級のお道具をそろえることが出来た、というのだ。
今の経営者とは、その意味で環境が全く違う。
それで、この本のようなことが可能であったのだろう。
ところで、鈍翁というと、あの立派なあご髯と温和な笑顔がトレード
マークではあるが、意外な素顔が出ている。
冒頭に写真頁があり、その17歳、23歳頃の顔がなんともほどが良い。
その顔を見るだけでも立ち読みの価値があるかも(笑)
財界の大立者の自伝。
世の変化にもまれながら(明治維新を体験)成長する、一人の男
の物語として読んでも楽しい。
登場人物は、綺羅星のごとく輝く財界の猛者が出てくるので、
その意味でも面白い。
後半は、お茶関係の話が増え、楽しい。つくづく幸福な人だった
と思う。
この本には関係ないが、熊倉功夫氏によると、昭和12年の税制改正
以前は、サラリーマン社長とて莫大な財産を手に入れることが出来、
文化財級のお道具をそろえることが出来た、というのだ。
今の経営者とは、その意味で環境が全く違う。
それで、この本のようなことが可能であったのだろう。
ところで、鈍翁というと、あの立派なあご髯と温和な笑顔がトレード
マークではあるが、意外な素顔が出ている。
冒頭に写真頁があり、その17歳、23歳頃の顔がなんともほどが良い。
その顔を見るだけでも立ち読みの価値があるかも(笑)
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at 2008-10-25 12:26
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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夢庵
at 2008-10-28 10:01
x
土曜日に畠山記念館に久しぶりに出かけました。
現在増田鈍翁の特別展が開催されております。
たまたま2時前に着いたので、2時からの列品解説を
聞くことが出来ました。
自作のものやゆかりのものなどだ様々にあり、詳しく
解説していただいたのでよくわかりました。
非常に参考になりました。
その後、日本橋にまわり高島屋で開催されていた
「江戸・東京の茶の湯展」を拝見しました。
現在増田鈍翁の特別展が開催されております。
たまたま2時前に着いたので、2時からの列品解説を
聞くことが出来ました。
自作のものやゆかりのものなどだ様々にあり、詳しく
解説していただいたのでよくわかりました。
非常に参考になりました。
その後、日本橋にまわり高島屋で開催されていた
「江戸・東京の茶の湯展」を拝見しました。
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tamon1765 at 2008-11-01 11:22
今日、日本橋高島屋「江戸・東京の茶の湯展」へ行く
つもりです。
田舎暮らしに憧れる日々ですが、東京に住まいする
特典は良いものを目にすることが出来易いことなのか
ナア、と思い目一杯見ることにしようと思い直して
います。
余り賑わってないことを望むばかりです。
つもりです。
田舎暮らしに憧れる日々ですが、東京に住まいする
特典は良いものを目にすることが出来易いことなのか
ナア、と思い目一杯見ることにしようと思い直して
います。
余り賑わってないことを望むばかりです。
by tamon1765
| 2008-10-24 07:02
| 明治期以降の茶人
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Comments(3)