瓢のように <大綱和尚>
2002年 10月 12日
味わいのある言葉を見つけました。
大徳寺四百三十五世の大綱和尚の言葉です。
瓢の白画賛に
『瓢、瓢、
汝真瓜の位もなく、
西瓜の暑をはらう徳もなし。
しかれど気は軽く、中むなしくて無欲なれば、
仙人も汝を友として、
酒を入れて腰に携え、あるは駒を出して楽しめり。
汝瓜の類にいて、庖丁の難にあはざるは智也。
鯰を押えてのがさしむるは仁也。
羽柴公の馬印となりて強敵をくだくは勇也。
汝、性は善なりというべし。
うかうかとくらす様でも瓢たんの胸のあたりに
しめくくりあり。』
但し、最後の一節には笑ってしまいました。私は、今まさに
うかうかと暮らしていて、しめくくりが減りつつあります。
まさか、和尚様が「くびれ」などと仰っていたわけないの
ですけど。やっぱり何かおかしい。
なんだか急に、家にぶら下がっているの瓢箪を急に大事に
する短絡な私ですが、
まあ瓢のように生きることにしよう、と言うことで。
<令和3.10.4>訂正
引用文中、笑える間違いがありました。
間違い「庖丁の雌にあはざるは智也
正しい「庖丁の難にあはざるは智也
ですよね。お詫びし訂正します。
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tamon1765 at 2006-05-03 09:21
{追記}
・和尚様が「くびれ」....と、なにやら意味不明です。
これは、当時、エステのテレビCMで、キムタクこと木村拓也が
女性の腰を想像して「くびれ」と絶叫していたものをいいます。
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by tamon1765
| 2002-10-12 10:56
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