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正月明けからこの曲を聞き、大好きな曲になりました。 これ迄、常磐津で繰り返し聞いたのは『関の扉』しかなかった ので、今年はもっと常磐津を聴いてみたい、という気になって います。
処で、ずっと頭をひねっている文句があります。 その曲の中の、 「親兄弟に迄見放され、赤の他人の傾城に、可愛がらりょう 筈は無い」 「オヤ、聞いたようだよ」 という一節です。 この、「聞いたようだよ」をどう考えるか、なのです。 日本語のニュアンスは難しいです。 常磐津の語りの解釈本を持っていないので、お手上げ状態で した(そもそもそのような注釈本があるかどうかも知らない、 のですけど)。 しかし、幸いなことに、この曲は元々長唄と掛け合いで出来 たものを、それぞれ独自に伝わったと言いますから、長唄本 でどう書かれているか、開いてみました。 結局は、浅川玉兎氏の「長唄名曲要説」に行きつくわけですが、 聴かせ処の「親兄弟に迄」云々は、投げ節といい吉原で客が 美声で唄って歩いたもの、で、 「何だか聞いたような声だね」或いはきいた様な唄だね、と 思い当って発した語。 とあります。 さてどうでしょうか。 その後が、吉原の遊女とお客の踊りになるわけですから、この 鳥追いさんは既に伝法な遊女の気分では、とも思います。
私の結論としては、と言っても複数候補でそれぞれが当然 ニュアンスが微妙に違います。 「分ったようなこと言ってんじゃないよ」 「聞いたようなことを、言ってくれるじゃないの」 更に発展すれば、 「可愛がってくれる傾城だっているよ(いるかもしれないよ)」 「この私(=傾城)がいるじゃないか」
今、ここに書いた言葉も、口で言うのと文章で読むのでは、およそ ニュアンスが違い、伝えるのが難しいです。 何れにせよ、私もまだまだ流動的状態にありますので、その真意を 想像しながら、曲を楽しんで聴くこととします。
by tamon1765
| 2023-01-22 16:38
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