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「79.天目台に七ツ台といふ名物」の私の読み

「79.天目台に七ツ台といふ名物」を現代口語訳してみました。

最近アクセスが多かったので、訳してみましたが、どれ程の記事

なのかその意味を測りかねています。

原文は「79.天目台に七ツ台といふ名物

雑談は「ムカデの台

 ***


天目台に、「七ツ台」といふ名物があるが、これは唐物である。

これは、京都東山の建仁寺の塔頭に禅居庵という寺があり、

その什物で天目台が10あったのが、3ツ紛失して、7ツ残って

いたものを、その後、能阿弥がその良さを見出して、名物と

なったものである。「数の台」とも呼ばれる。一説には、

「うるま台」ともいう。

「尼崎台」という天目台も、「数の台」に続く名物とて賞めら

れている。これは昔、尼崎へ唐船が将来した、天目台10の内の

ものである。大きさは「数の台」と全く同じである。黒塗に

朱で、ムカデを5cm程度に1匹描いてあるため、「むかでの台」

ともいう。


 ***

角川の辞典を見ると、天目台の項に

 天目台の種類に尼ケ崎台・七つ台・貝の台・輪花台などがある。

とあるが、これでは何も理解は進まない。

また、建仁寺塔頭の禅居庵はネット検索により、公式のサイトが

見られる。


R4.8.10>訂正

これまでの書込み「尼崎産」は間違い、「尼崎台」

が正しいと思いますので、訂正します。大変失礼しました。

産ではなく、臺だったのですね。台の旧字の一つ。

邪馬台国論争でも一部で問題になった字です。

何で気付かなかったのか、これだから翻刻は楽しく

やめられないです。


R4.9.28>追記

茶話指月集28に、秀吉の九州攻略の際に「尼崎にて

藪内紹知が在所を尋ねて」とある。

紹知と尼崎の関係が、気になります。









Commented at 2022-09-29 07:23
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Commented at 2022-12-12 00:49
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by tamon1765 | 2022-07-01 23:23 | 『 茶窓間話、閑話』 | Trackback | Comments(2)