2022年 07月 01日
「79.天目台に七ツ台といふ名物」の私の読み「79.天目台に七ツ台といふ名物」を現代口語訳してみました。
最近アクセスが多かったので、訳してみましたが、どれ程の記事
なのかその意味を測りかねています。
原文は「79.天目台に七ツ台といふ名物」
雑談は「ムカデの台」
***
天目台に、「七ツ台」といふ名物があるが、これは唐物である。
これは、京都東山の建仁寺の塔頭に禅居庵という寺があり、
その什物で天目台が10あったのが、3ツ紛失して、7ツ残って
いたものを、その後、能阿弥がその良さを見出して、名物と
なったものである。「数の台」とも呼ばれる。一説には、
「うるま台」ともいう。
「尼崎台」という天目台も、「数の台」に続く名物とて賞めら
れている。これは昔、尼崎へ唐船が将来した、天目台10の内の
ものである。大きさは「数の台」と全く同じである。黒塗に
朱で、ムカデを5cm程度に1匹描いてあるため、「むかでの台」
ともいう。
***
角川の辞典を見ると、天目台の項に
天目台の種類に尼ケ崎台・七つ台・貝の台・輪花台などがある。
とあるが、これでは何も理解は進まない。
また、建仁寺塔頭の禅居庵はネット検索により、公式のサイトが
見られる。
<R4.8.10>訂正
これまでの書込み「尼崎産」は間違い、「尼崎台」
が正しいと思いますので、訂正します。大変失礼しました。
産ではなく、臺だったのですね。台の旧字の一つ。
邪馬台国論争でも一部で問題になった字です。
何で気付かなかったのか、これだから翻刻は楽しく
てやめられないです。
<R4.9.28>追記
茶話指月集28に、秀吉の九州攻略の際に「尼崎にて
藪内紹知が在所を尋ねて」とある。
紹知と尼崎の関係が、気になります。

