明恵上人のお茶の旧跡と万福寺
2022年 03月 08日
はるか以前の話ですが、京は宇治の万福寺の門前で、面白い説明板を
目にしました。
宇治と言えば、日本で最高ランクに挙げられる有名な茶処ですが、
この地へお茶の栽培を指導されたのが、明恵上人だというのです。
「明恵上人が馬に乗り、駆け回って、馬の足跡に茶の種を植えるよう
に、と伝えた」とあったと思います。例によって、昔の記憶ですの
で、その程度の話としてお聞きください。
茶の種の植える間隔は馬の蹄跡が相応しいのかといったことも、私
に知らぬことですが、なんか優しいお坊さんのイメージの明恵さんが
馬を乗り回すなんてチョット想像外でした。自身の栂尾高山寺だけで
なく、宇治にもお茶を広めたということです。
万福寺は、時空を超えて、明の国に迷い込んだような楽しさがあり
ました。
そちらで頂いてきた雲板型のコースターはそれ以来私のお気に入りで
ウン十年と毎朝毎夕使っています。石も先生のお茶事の際に、玄関の
盆石にさせていただきました。
先ず総門からが日本と別世界で楽しいですね。このような門は、東京
では、向島の弘福寺と、国分寺市本多の祥応寺で目にしました。
<R6.2.8>追記
宇治に、「駒の蹄影アシカゲ茶園」という史蹟があるそうです。
私が説明の立札を見た場所が茶園であったか記憶が定かではないです。