4.利休は、緒の結び方他をかえた。
2021年 07月 15日
○利休料簡にて。台子の茶湯。二袋を一袋になし。又茶
入の袋の長緒をも短くし。出蜻蛉(テトンバウ)入蜻蛉(イリトンバウ)などいふ緒の結び
方。古法の秘伝なりしをも。出蜻蛉はかりに結びし事など。
皆改(アラタメ)ぬ。但し茶入れの袋に。まちをあけし事は。利休が後妻。
宗恩。手利(テキキ)にて茶入れの袋をぬいしが。はじめてまちを明し
此女はものずきよくて。短繋にむかしは取手の穴なかりしを
も。あけさせしとなん
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蜻蛉の字に気付くまで何年もかかってしまった(苦笑)。
ところで、出蜻蛉・入蜻蛉と云う言葉(緒の結び方)を初めて
聞くが、分からないなりにこんな風に考えてみた。
左右それぞれに2本の輪っかがあり、それを長く伸ばせば、
それはトンボの翅とみなせる。
更に真ん中に一本胴体があれば、茶入れに蜻蛉が向かうから、
入蜻蛉。それがなければ、茶入れの側から外に向かうと考え
出蜻蛉。
あくまで実地の伴わぬ頭の中の操作です。入蜻蛉の胴体など、
上のように考えて、果たして出来るのかしら。
どこぞの紀要かなにかに、紐の結び方伝書の写真版があった
ような気がするが、それが参考になるかも。今手元にないので
何とも言えない。
それは三斉の伝書? 掲載誌は茶道文化学会の紀要?
五島美術館の紀要? あやふやな記憶です。
どなたかのご教授をお待ちします。