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4.利休は、緒の結び方他をかえた。

○利休料簡にて。台子の茶湯。二袋を一袋になし。又茶

入の袋の長緒をも短くし。出蜻蛉(テトンバウ)入蜻蛉(イリトンバウ)などいふ緒の結び

方。古法の秘伝なりしをも。出蜻蛉はかりに結びし事など。

皆改(アラタメ)ぬ。但し茶入れの袋に。まちをあけし事は。利休が後妻。

宗恩。手利(テキキ)にて茶入れの袋をぬいしが。はじめてまちを明し

此女はものずきよくて。短繋にむかしは取手の穴なかりしを

も。あけさせしとなん


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蜻蛉の字に気付くまで何年もかかってしまった(苦笑)。

ところで、出蜻蛉・入蜻蛉と云う言葉(緒の結び方)を初めて

聞くが、分からないなりにこんな風に考えてみた。


左右それぞれに2本の輪っかがあり、それを長く伸ばせば、

それはトンボの翅とみなせる。

更に真ん中に一本胴体があれば、茶入れに蜻蛉が向かうから、

入蜻蛉。それがなければ、茶入れの側から外に向かうと考え

出蜻蛉。


あくまで実地の伴わぬ頭の中の操作です。入蜻蛉の胴体など、

上のように考えて、果たして出来るのかしら。

どこぞの紀要かなにかに、紐の結び方伝書の写真版があった

ような気がするが、それが参考になるかも。今手元にないので

何とも言えない。

それは三斉の伝書? 掲載誌は茶道文化学会の紀要?

五島美術館の紀要? あやふやな記憶です。

どなたかのご教授をお待ちします。





by tamon1765 | 2021-07-15 18:40 | 『 茶窓閑話 』 | Trackback | Comments(0)

お茶、その他についての、極く私的なブログ


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