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3.千利休はまだ与四郎といひし時


○千利休いまだ与四郎といひし時。はじめて茶を出さんと
て。其比左海(サカイ)にて古老宗匠と称せられし。北向道珍を招請(セウジョウ)
し。そののち道珍が心安きものをたのみて。指南を受しに。
「与四郎が茶道甚だよし。やがて天下に鳴るべし。但し此頃の
茶湯にて直さばあの大茶入より。茶をたぶたぶとすくひ入れ
て点てし心味おもしろからず。茶を少し入れて。かすり点
にたてる心入ならば。一際よろしからん」とのみいひしと。是を
聞くより、暁(サトリ)得て上達せしとなん

****
北向道珍は紹鴎に利休を紹介した人ですが、すると、心安き者とは
紹鴎ですか?

R5.2.2>追記 『茶話指月集』に同じ話あり(2)。

R5.2.19>追記

北向道珍の「珍」の字が、怪しくなってきました。一般には、「陳」と書きますね。

原本を見ると、玉偏のような、こざと偏のような…… そしてつくり部分は、尓の様でもあり、東の様でもあり…… 尓ならば=尒であり、正解が珍もありうると。

私としては、判断できないので、取りあえず、今までどおりのままにしておきます。


Commented at 2018-08-11 00:06
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by tamon1765 | 2021-07-14 00:39 | 『 茶窓間話、閑話』 | Trackback | Comments(1)

お茶、その他についての、極く私的なブログ


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