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107.中柱の入たる小座敷の自在


利休中柱の入たる小座敷にて。自在をもて釜を
釣居られし所へ。小庵来たりて。此座敷にハ。自在取合申
さずといへば。利休むかしから誰も。釣たるをこしやくな
事をとありけれバ。誰が釣らふがままよ。自在はとり
あわぬといひ捨て。勝手へ入りしとなん

仮名:盤=は(3,4)
**************
ちょっと解釈しずらい……。
利休が負けを認めて、悔しがっている景色かな。


*(超訳)********

利休が、中柱のある小座敷で、自在で釣釜をしていた。

そこへ少庵が来た。そして、「このような座敷には、

自在や釣釜は合いません」と言うと、

利休は、「昔から誰だって、釣釜をしているんだ。

生意気なことを言うな。」と。

少庵も負けずに、「誰が釣ろうと、ソリャ勝手です。

ただ、ここでは自在は合いませんよ。」と言い捨てて

水屋へ入って行ってしまったそうだ。


<R3/11/25>超訳を追加。








by tamon1765 | 2021-10-29 23:33 | 『 茶窓閑話 』 | Trackback | Comments(0)

お茶、その他についての、極く私的なブログ


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