107.中柱の入たる小座敷の自在
2021年 10月 29日
釣居られし所へ。小庵来たりて。此座敷にハ。自在取合申
さずといへば。利休むかしから誰も。釣たるをこしやくな
事をとありけれバ。誰が釣らふがままよ。自在はとり
あわぬといひ捨て。勝手へ入りしとなん
仮名:盤=は(3,4)
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ちょっと解釈しずらい……。
利休が負けを認めて、悔しがっている景色かな。
*(超訳)********
利休が、中柱のある小座敷で、自在で釣釜をしていた。
そこへ少庵が来た。そして、「このような座敷には、
自在や釣釜は合いません」と言うと、
利休は、「昔から誰だって、釣釜をしているんだ。
生意気なことを言うな。」と。
少庵も負けずに、「誰が釣ろうと、ソリャ勝手です。
ただ、ここでは自在は合いませんよ。」と言い捨てて
水屋へ入って行ってしまったそうだ。
<R3/11/25>超訳を追加。
by tamon1765
| 2021-10-29 23:33
| 『 茶窓閑話 』
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