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90.正親町上皇勅によりて


元亀年中。正親町上皇勅によりて。利休茶具一通
を献ぜられし
 御茶入なつめ。大小二ツ。黒塗。ふたの上に。大の方には。陽
 の菊。小には陰の桐のと?を。金粉にて薄絵にかゝせぬ
 御茶杓は象牙  水壺は杉の曲物
 香合は蛤の殻を。内外とも。金泥。上下とも甲の上に。白
 の大菊を胡粉にて置上にす
 炭斗は檜の剥目。木地のふち高なるに。白の大菊を。
 極彩色にて画せたり
 茶入二重切の竹花入なり。皮の表ばかりをよけて。
 切り口。うちうら。底残らず。真の黒塗にして。清海波
 を潦?の上に一重まき絵に画せぬ其外は常の如し
右叡覧にそなへければ。大に御旨に叶ひ。賞として
居士号を賜りぬ

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【漢字】塗、粉、薄絵、外、置、高、彩色、潦、真






by tamon1765 | 2021-10-12 22:16 | 『 茶窓閑話 』 | Trackback | Comments(0)

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