79.天目台に七ツ台といふ名物
2021年 10月 01日
都東山建仁時の寺中。禅居庵といふに。什物(ジフモツ)の天目
台十(トヲ)ありしを。三ツ紛失し。七ツ残りてありしを。中
頃能阿弥見出し。名物となりし。数の台ともいへり
一説にハうるま台とも云。尼崎台といふも.。数の台に
つづきし名物とて賞翫せり。是はむかし摂州尼崎
へ唐船(タウセン)来りし時。台十渡りし其内なり。寸法数の
台に違ひなく。黒塗に朱をもて。ムカデを一寸壱分
八厘に一ツ画(カキ)てある故。むかでの台とのいふなり
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この記事については、現代口語訳?しました。
を、ご覧下さい。
雑談は「ムカデの台」。
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【漢字】什、紛、残、摂州、唐、分、故、
後から2行目、ムカデとあるは、どちらも虫偏に”呉””公”の2文字です。
3行目「中頃」という言葉の感覚が興味深い。
<R4.8.10>訂正と追加
1.これまでの書込み「尼崎産」は間違い、「尼崎台」
が正しいと思いますので、訂正します。
大変失礼しました。
産ではなく、臺だったのですね。台の旧字の一つ。
邪馬台国論争でも一部で問題になった字です。
何で気付かなかったのか、これだから翻刻は
面白くてやめられませんね。
2.現代口語訳へのリンクを追加
by tamon1765
| 2021-10-01 12:00
| 『 茶窓間話、閑話』
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