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月も雲間無きは嫌にて候

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禅鳳雑談の一節を拙訳しますと、
    **
珠光さんの話しで、「月も雲間がないのは嫌だなあ」と。
これは確かにそうで、この考えは面白い。
一方、池坊の花の弟子で、花に風情をつける話を細々
話してくれたものがいる。これも、得てしてわざわざ
面白がらせようとしているもので、それ程いいとは思
わない。               (禅鳳雑談の上4)

    
と口語訳してみましたが、「是も」が気になるので、その前段
を見ます。
    **
雑談でこんな話が出た。
謡はあっさり愛想がないようではよくない。
匂い立つような感じで、謙虚で、しっとりしているのがいい。
そのように綺麗でも、きれいすぎて、「真っ白な感じになる」
のも嫌だなあ。
(永正九年=1512、11月11日。禅鳳雑談の上3)

つまり、原文でいうところの「さのみ綺麗過ぎ候」と「面白
がらせ候はん」が、イコールということになります。
金春禅鳳と珠光は美意識を共有しているということですね。
また、前後の文脈は関係ないように思いましたが、この本が、
日付をつけてのものですので、日付け毎に塊で読んだほう
がよいということが分かりました。


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お月様は、1月26日の景色。

<補足、訂正>25.1.31
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by tamon1765 | 2013-01-29 13:48 | 珠光さん | Trackback | Comments(3)

茶の心は浅き味ひよし

表千家七代如心斉の仰るお話では、
茶の心は、浅き味わいがいい。
それは例えば、湾曲した水の円でもなく、四角でもなく、
止まるわけでもなく、流れるわけでもない、なんでもない
ところが、まさにそうなのだ。
「淡」の字の額を私にプレゼントしてくれたのも、淡い心
で味わえよ、という教えなのであろう。
茶の湯を理屈にはめこんで、しちめんどくさく扱うのは
よろしくないよ。             (茶之心得之事)
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by tamon1765 | 2013-01-20 23:29 | 『 茶話抄 』 | Trackback | Comments(1)

「茶道大鑑」の目次

橋本博
「茶道古典集成 茶道大鑑」
大学堂刊(昭和8年初版)

上巻
1.喫茶養生記
2.このめの説
3.茶饗座記
4.木の芽のすさび
5.利休台子かざり様之記
6.利休客の次第
7.藻志穂草
8.喫茶送迎記
9.茶道五度之書
10.茶道秘要録
11.茶具備討集
12.禅茶録
13.源流茶話
14.長闇堂記
15.茶人つれづれ草
16.茶道筌諦
17.喫茶往来
18.茶事秘録
19.北野大茶会之記
20.古今茶人系譜

下巻
21.鴎茶湯百首
22.茶旨略
23.利休居士自筆極秘
24.石川流茶湯書
25.細川三斉茶書
26.宗知秘伝抄
27.池坊茶書
28.熊田与玄茶書
29.茶則
30.遠州流茶書
31.茶器弁玉集
32.古今茶人華押藪
33.続茶人華押藪
34.茶器名物集
35.茶之湯六師匠伝記
36.茶入之次第
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by tamon1765 | 2013-01-16 23:39 | | Trackback | Comments(0)

茶話抄の目次

茶話抄の目次

十二條
1茶之趣意之事
2茶の狂歌之事
3茶之衆儀之事
4茶之変化之事
5茶稽古之事
6茶之手前之事
7茶之会席之事
8茶之心得之事
9茶之風儀之事
10茶之物好之事
11茶評判之事
12上手下手之事

構成は以上のとおりです。
超訳(笑)が完了後に、構成し直します。
今は只、訳したい処から、虫食い的に好き勝手に
やります。
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by tamon1765 | 2013-01-14 20:28 | 『 茶話抄 』 | Trackback | Comments(0)

茶事に独楽

表千家六代覚々斉の仰るお話では、
茶の湯に独楽(コマ)と云うのには、訳があるんだよ。
お茶の道を好む人はどうかすると、隠者であるかの
ような気分になって、そのつもりになっていくのは、
とんでもない勘違いだよ。
お茶ってもんは、元々、敬礼の遊びなんだ。
だから、
各々の本業を全うした上で、その余力で楽しむべきこと
なんだよ。                (茶之衆儀之事3)

*****************
私のコメント
独楽は、どういう意味ですしょうか?
私が学んできた流派ではお馴染みのデザインです。
一方、独り楽しむと漢字で書く、そのココロは?
隠者になったつもりで独り楽しむという事への
戒めで独楽の棗等々あるのでしょうか?
文脈の流れが、今の私では、読み取れないです。
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by tamon1765 | 2013-01-11 00:50 | 『 茶話抄 』 | Trackback | Comments(0)

天下一の虚堂墨跡

虚堂墨跡が家康から紀伊大納言家へ下されし頃のお話し。

参勤交代により本領の肥後の国へ帰国する細川三斉。
自身では、老齢の為、もう江戸への出仕も難しいであろうと
思っている。
天下の名品を拝見する最期の機会と、紀州家へその披瀝を
お願いする。快く応じる徳川頼宣である。
赤坂喰違の紀州邸での当日、数寄屋へ案内された三斉は
愕然とする。
床の間には、別のお軸が掛かっていたのである。

そこへ、頼宣の使者が参る。その口上は、
先日のお言葉に、ご老年の御身、次の御参府も望まれぬ
によって、虚堂の墨跡御覧になりたいとのことでござい
ましたが、この後とも引続き御参府をお待ちいたせばこそ、
わざと今日はお目にかけるのを差控へたのでござりまする。
この次に御参府の節には、きつとお約束を果たしますが、
しかし、たつての御所望ならば、書院にて御覧に入れよとの
ござりますが……


つまり、「年だからもう出府は無理」なんて仰らずに、
又お元気な姿を見せて欲しい。ずっとお元気であることを
祈っているし、信じていますよ、というお心だ。

話しの続き、三斉はそのまま帰国するのか、所望するのか、
自分にならばどうするか考えてみると、楽しい。


薄田泣菫「艸木蟲魚」(創元選書、昭和21年、6刷)から。
上記の引用はp192。

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by tamon1765 | 2013-01-07 11:39 | | Trackback | Comments(0)

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。

私ごとながら、だらしなさも、ここに極まれり、です。
今日5日にようやく年賀状に取り掛かっております。
このブログも見てのとおりの状態です。

不白流三代川上宗寿さんの狂歌を、書き留めておきます。
   寝て起きて 飯うちくふて 茶を点てて 
     死ぬまで生きて いるぞ楽しき


皆様にとって良い年でありますように。
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by tamon1765 | 2013-01-05 13:54 | ことば | Trackback | Comments(1)

気ま~まな独り旅


by tamon
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