カテゴリ:『 長闇堂記 』( 39 )

我在所野田の里と云は

41 我在所野田の里と云は、昔奈良七郷と云し時の一郷也、此処の十三重寺の左、水屋川にそひて社のましますを、うき雲の宮と申奉るは、そのかみ神護景雲年、常陸の鹿島より、分神し給ひて、御託宣の歌有と云、
鹿島なるかせきにのりて春日なる
み笠の山にうき雲の見や
とありて、此処にかりゐおはしませしによりて也、前なる池のそり橋は、雲井の橋と申、おくの石

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by tamon1765 | 2004-09-11 08:33 | 『 長闇堂記 』 | Trackback | Comments(0)

我庭前七尺の堂の起は、東大寺再建のひじり、俊乗上人

40 我庭前七尺の堂の起は、東大寺再建のひじり、俊乗上人の影堂を中井大和守改めかへられし、そのふるき堂こびておもしろき物なれは、去る人に申請て、前栽の中に移しつくろいて、茶処に用いたり、堂の内わつかに方七尺、其内に炉を入、床有、押入有、水屋有て、茶具をとり入、床に花掛物して、押入床を持仏堂にかまえて、阿弥陀の木仏を安置し、客に茶湯を出

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by tamon1765 | 2004-09-10 08:28 | 『 長闇堂記 』 | Trackback | Comments(0)

数奇をたしなまん人は、ふたん茶独りたてましき物也

39 数奇をたしなまん人は、ふたん茶独りたてましき物也、本客の時、かの自由おもはす出て見くるしき也、惣別、茶湯に手上手浦山しからぬ物也、手くくつ・しな玉とりをみる心地せり、又、巧者もうとましき物也、あふらしみしたるるむさけ有り、只浦山敷は目利の人、作意ある人、是数奇の根本たるへし
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by tamon1765 | 2004-09-09 08:27 | 『 長闇堂記 』 | Trackback | Comments(0)

伏見六地蔵、遠州殿屋敷の花畠に

38 伏見六地蔵、遠州殿屋敷の花畠に、某かこいをして茶事せし比、松平下総殿数奇に遠州へ御出の事有、そのかへさに、間宮三郎右衛門殿御茶申度由、下総殿へ望給へとも、御様有之御同心なし、間宮とのも相伴に遠州殿へ御出有、茶湯過て、下総殿、さらは権大輔数奇にあい可有とて、則まみや殿・遠州三人御出有、まみや殿腹立じしにして、曽我の舞に、是も君の御

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by tamon1765 | 2004-09-08 08:25 | 『 長闇堂記 』 | Trackback | Comments(0)

遠州殿若年の時、当地にて方々の数奇に逢給ひし中に

37 遠州殿若年の時、当地にて方々の数奇に逢給ひし中に、西福院数奇いてきたるとの給ひし程に、尤仕手の由申しけれは、さにはあらす、から物茶入ちいさきしりふくら、袋に不入して、こい茶たて、其後、うす茶にも、その茶入持出、たてられししかた、茶入秘蔵にてなき心持のよきこと、又、うす茶にも、よき茶のみたると、二所におもしろき儀有との給へり、わかき時なれとも、心のつけやう常の人にはあらさるしかた也
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by tamon1765 | 2004-09-07 08:24 | 『 長闇堂記 』 | Trackback | Comments(0)

四帖半の置合、三帖敷の置合の外

36 四帖半の置合、三帖敷の置合の外、利休より一帖大目の置合はしまれり
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by tamon1765 | 2004-09-06 08:23 | 『 長闇堂記 』 | Trackback | Comments(0)

高畑***ねぎに、宗次・掃部とて

35 高畑***ねぎに、宗次・掃部とて、二人の数奇せしもの有、宗次と云は、有力にして物たしなみふかく、鶴・白鳥にても、奈良中にきれし時も、このものには持居たり、妻子うるさしとてもたず、独すみに家居きれいにして、うらに茶屋し、朝夕をも自身用意し結構して、みつから食してかまとの灰をも、風炉の内のことくにして、微塵を払い、社参に出し行状也、
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by tamon1765 | 2004-09-05 08:22 | 『 長闇堂記 』 | Trackback | Comments(0)

粟田口の道善と云道心者の侘数奇有

34 粟田口の道善と云道心者の侘数奇有、手取なへ只ひとつを持て、常ハこなかけみそをして、其なかを前なる川にてあらひ、茶の湯をわかし、数奇せしもの也、京へ鉢に出るにも、戸をかためす、心のたけきものなり、又、三井寺の麓にわひすきの道清といふもの有、信楽壷の六斤計も入を負て、宇治へ茶時分にハ行て、茶もらい帰りて、数奇せしもの也、大津衆かたられしハ、京より茶のみに来る人あれハ、のそきみて、肩衣十徳なきものにハ出あわぬ由もうされし、某ふとおもひより、行みれハ、先以、其寺見事にしてさひけなく、戸口は鎖きひしくおろせり、只そのしかた何もしらぬつくり物とみへ、興さめかへりしなり
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by tamon1765 | 2004-09-04 08:20 | 『 長闇堂記 』 | Trackback | Comments(0)

ひととせ、野雁と云鳥の羽箒世にはやりし

33 ひととせ、野雁と云鳥の羽箒世にはやりし、その初めは、遠江殿備中下国の時、野雁を打給ひて、其羽箒につかい給ひしより起れり、又、ひさく柄のふとくなりし事も、遠州はしめ給へり、又、ふろの脚二つさきへよせ給ふ事も、わき目よりよきやうにとこのみ給へり、今の世、水卓大小様々有、是も遠州このみ出し給へり、昔、志野が香聞し棚などみ給ひて、尚しほらしき様に成也
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by tamon1765 | 2004-09-03 08:19 | 『 長闇堂記 』 | Trackback | Comments(0)

去方に、侘の茶湯者有りて、遠州御供に参

32 去方に、侘の茶湯者有りて、遠州御供に参、可有式の茶湯したると申せは、尤可有式の茶湯なりしか、それにては侘の心なし、侘は侘の心をもたては、茶湯は出来さる物也、けふのしかた引さいの重を不入して、そのまま可置く事也、侘に似合てさいかすすくなき程に、くいきりし時、又、取てもちいんための覚悟なり、酒かんなへにて出し、湯を湯桶にていたせり、是もおしかへし、かんなへよく洗て、湯をつき出さはよからんとの給へり、侘は万事にその心なくてはあるへからす、よの常の茶湯にほこる人は、かやうの心持、胸におちかたき物也、
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by tamon1765 | 2004-09-01 08:18 | 『 長闇堂記 』 | Trackback | Comments(0)

気ま~まな独り旅


by tamon
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