カテゴリ:今の茶人他( 9 )

林左馬衛先生を偲んで

偶々、雑誌「茶道の研究」589号をめくっていたら、

 『目立つことを嫌った先駆者の足跡』

という田中仙堂氏による、林左馬衛先生追悼の文章に

行き会いました。

平成16103日に亡くなられたので、もう11

になるのですか・・・・・・。
時の流れの速さに驚くばかりです。
仙堂氏は林先生に
ついて的確に表現されています。例えば、曰く
*

先生の文体は、文学的な晦渋と含羞を含まれたもの

であり、社会学の論文での直截的な表現に慣れた私には、

はじめはなかなか先駆的意義どころか、文意も上手く

とれないところがありました。
*

うん、そこが又、林先生の何とも言えない魅力なんです

よね、と一人頷く私です。

私も一度だけ林先生に接したことがありますが、格好良かった。

ホテルニューオオタニでしたか・・・・・・。

*
さて、昨秋、天心さんの茶の本を、1フレーズ毎読み直さ

なければいけない、と自分に課したことを思い出しました。

全くやっていないどころか、誓いを立てたこと自体忘れて

入るのですから、お話になりません。情けないことです。

勿論、その際には、林先生の『を視る術―「茶の本」

の理想―』を脇に置いて、ですね。

今開いても、この著作には、重い言葉が並んでいます。

*
“茶”とは何かを凝視することは、人間とは何かを具体的

個別的に問いつめる仕事なのである。

*
すぐれた人が求めたすぐれた“茶”に依存していれば何とか

なる、というわけではない。“茶”はそれぞれの個人が

自分の力で開いてみなければどうにもならない世界である

からだ。

*
処で、この仙堂さん、家元の次期を継ぐ方たちの中で

私が最もシンパシーを感じる方ですが、年齢から考えて

大澤真幸さんと学部・院で同級生でしょうか。最近、大澤氏
の著作を
続けて目にしているので、勝手ながら、二人の交流を
夢想
するのも興味深いです。


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by tamon1765 | 2015-06-24 10:50 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(1)

池田成彬 「故人今人」

三井の大番頭だった、池田成彬の本を見つけた。
「故人今人」 世界の日本社、S24.12.7発行

対談集というより雑談集?(笑)なので、読み易く楽しい。
とは言っても、雲のように湧き出る人材の人間関係の知識やら、
当時の言葉づかい、会話の間や距離の取り方など、その呑み
込みに不足を感じ、実の処、読み易くはないのかもしれない。

さて、私は常々、公式的に書かれている財界人の人物像に、
対して、ホンマかいな?と、疑いの目で見ている人間なので、
このような本は本当に有益である。
実際に接した人からの感想、それに勝るものはない。正しい
か間違いかは別として、接した本人がそのように感じたと
いう事実は残るのだから。
それ以外は、細かな逸話を拾っていき、そこからあった姿を
再構築するしかない、と思っている。

ここに登場するのは、お茶でも名高い明治から戦前の政財界
人たちである。名前を挙げると、朝吹英二、益田鈍翁、
小林一三氏、松永安左衛門、藤原銀次郎など、多士済済である。

まだ拾い読みの段階だが、面白い。




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by tamon1765 | 2014-04-18 22:49 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(0)

竹柏のしづく


河瀬無窮亭の「竹柏のしづく」は、一種の奇書とでも
言っていいのではないでしょうか。
私のお気に入りの本です。
ちなみに書名には「無窮亭数寄書留」の添書きがあります。

内容はというと、
まず、購入して衝撃を受けた一行。
  娘さんの点前嫌い (p57)
その他、
  強肴の嵩高、数多き嫌
  さしみの大切れ嵩あるもの嫌い
  台所の談ごと履きものの音きこえること嫌

などなど

当然のことながら、嫌いなことを列挙しているだけの
本ではないです。
なお、私の持っているのは、平成四年正月四日の再版です。


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by tamon1765 | 2014-01-04 22:06 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(0)

亭主も道具の一つ

小堀宗慶宗匠の言葉

亭主も道具の一つ。茶碗が一人では動けないから、動かす人が
必要なのです。だから、とくに目立ったらおかしいわけです。
私は、点前というものは、見せるものではないと思うのです。





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by tamon1765 | 2011-09-06 05:29 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(1)

目立たないこと

林左馬衛先生のお言葉


目立たないところまで行きつかないとお茶にはならない

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by tamon1765 | 2011-09-05 06:21 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(1)

「わび」を淡々と味わう

林左馬衛先生のお言葉

わびでないものの側にいて、「わび」を淡々と
味わえる自分を取り戻してゆく方向へ行かなけ
ればならない。

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by tamon1765 | 2011-09-04 08:10 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(1)

水屋の大切さ

林左馬衛先生のお言葉


 水屋の経験がない知識人は、お詰めも正客も出来ない。
 点前の間と日常生活の間が不動のものとして生きてくる
 ポイントが水屋の間なのだ。



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by tamon1765 | 2011-09-03 22:08 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(1)

これぞお茶の心、おていちゃん

沢村貞子「わたしの献立日記」(新潮文庫、平成9年)
を、手に取った。
このつつましく、自分を大切に生きる人。
でも、本当の贅沢を知っている人。
まさに、勁い方だ。

お金や権力の欲というのは、どこまでいってもかぎりが
ないけど、食欲には、ほどと言うものがある。
人それぞれ、自分に適当な量さえとれば、それで満足する
ところがいい。

住むところはこぎれいなら結構。着るものはこざっぱり
していれば、それで満足。


本当のお茶の生活を体現している方という気がする。
なお、茶道については一切言及ありません。
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by tamon1765 | 2008-11-12 21:01 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(0)

小さく小さく、生きる

林左馬衛先生のお言葉

どうしようもない逆境の中で君子が生き延びるには、
「 小さく小さく小さく 」 なっていることが、極めて
大切なのだ。

「 徳 」 は伸びたり縮んだりできる、すごく柔軟な
物質乃至精神的存在なのでなければならない。


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by tamon1765 | 2007-05-31 19:14 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(1)

気ま~まな独り旅


by tamon
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