カテゴリ:今の茶人他( 9 )

林左馬衛先生を偲んで

偶々、雑誌「茶道の研究」589号をめくっていたら、

 『目立つことを嫌った先駆者の足跡』

という田中仙堂氏による、林左馬衛先生追悼の文章に

行き会いました。

平成16103日に亡くなられたので、もう11

になるのですか・・・・・・。
時の流れの速さに驚くばかりです。
仙堂氏は林先生に
ついて的確に表現されています。例えば、曰く

先生の文体は、文学的な晦渋と含羞を含まれたもの

であり、社会学の論文での直截的な表現に慣れた私には、

はじめはなかなか先駆的意義どころか、文意も上手く

とれないところがありました。

うん、そこが又、林先生の何とも言えない魅力なんです

よね、と一人頷く私です。

私も一度だけ林先生に接したことがありますが、格好良かった。

ホテルニューオオタニでしたか・・・・・・。


さて、昨秋、天心さんの茶の本を、1フレーズ毎読み直さ

なければいけない、と自分に課したことを思い出しました。

全くやっていないどころか、誓いを立てたこと自体忘れて

入るのですから、お話になりません。情けないことです。

勿論、その際には、林先生の『を視る術―「茶の本」

の理想―』を脇に置いて、ですね。

今開いても、この著作には、重い言葉が並んでいます。


“茶”とは何かを凝視することは、人間とは何かを具体的

個別的に問いつめる仕事なのである。


すぐれた人が求めたすぐれた“茶”に依存していれば何とか

なる、というわけではない。“茶”はそれぞれの個人が

自分の力で開いてみなければどうにもならない世界である

からだ。


処で、この仙堂さん、家元の次期を継ぐ方たちの中で

私が最もシンパシーを感じる方ですが、年齢から考えて

大澤真幸さんと学部・院で同級生でしょうか。最近、大澤氏
の著作を
続けて目にしているので、勝手ながら、二人の交流を
夢想
するのも興味深いです。


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by tamon1765 | 2015-06-24 10:50 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(1)

池田成彬 「故人今人」

三井の大番頭だった、池田成彬の本を見つけた。
「故人今人」 世界の日本社、S24.12.7発行

対談集というより雑談集?(笑)なので、読み易く楽しい。
とは言っても、雲のように湧き出る人材の人間関係の知識やら、
当時の言葉づかい、会話の間や距離の取り方など、その呑み
込みに不足を感じ、実の処、読み易くはないのかもしれない。

さて、私は常々、公式的に書かれている財界人の人物像に、
対して、ホンマかいな?と、疑いの目で見ている人間なので、
このような本は本当に有益である。
実際に接した人からの感想、それに勝るものはない。正しい
か間違いかは別として、接した本人がそのように感じたと
いう事実は残るのだから。
それ以外は、細かな逸話を拾っていき、そこからあった姿を
再構築するしかない、と思っている。

ここに登場するのは、お茶でも名高い明治から戦前の政財界
人たちである。名前を挙げると、朝吹英二、益田鈍翁、
小林一三氏、松永安左衛門、藤原銀次郎など、多士済済である。

まだ拾い読みの段階だが、面白い。




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by tamon1765 | 2014-04-18 22:49 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(0)

竹柏のしづく


河瀬無窮亭の「竹柏のしづく」は、一種の奇書とでも
言っていいのではないでしょうか。
私のお気に入りの本です。
ちなみに書名には「無窮亭数寄書留」の添書きがあります。

内容はというと、
まず、購入して衝撃を受けた一行。
  娘さんの点前嫌い (p57)
その他、
  強肴の嵩高、数多き嫌
  さしみの大切れ嵩あるもの嫌い
  台所の談ごと履きものの音きこえること嫌

などなど

当然のことながら、嫌いなことを列挙しているだけの
本ではないです。
なお、私の持っているのは、平成四年正月四日の再版です。


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by tamon1765 | 2014-01-04 22:06 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(0)

亭主も道具の一つ

小堀宗慶宗匠の言葉

亭主も道具の一つ。茶碗が一人では動けないから、動かす人が
必要なのです。だから、とくに目立ったらおかしいわけです。
私は、点前というものは、見せるものではないと思うのです。





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by tamon1765 | 2011-09-06 05:29 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(1)

目立たないこと

林左馬衛先生のお言葉


目立たないところまで行きつかないとお茶にはならない

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by tamon1765 | 2011-09-05 06:21 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(1)

「わび」を淡々と味わう

林左馬衛先生のお言葉

わびでないものの側にいて、「わび」を淡々と
味わえる自分を取り戻してゆく方向へ行かなけ
ればならない。

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by tamon1765 | 2011-09-04 08:10 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(1)

水屋の大切さ

林左馬衛先生のお言葉


 水屋の経験がない知識人は、お詰めも正客も出来ない。
 点前の間と日常生活の間が不動のものとして生きてくる
 ポイントが水屋の間なのだ。



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by tamon1765 | 2011-09-03 22:08 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(1)

これぞお茶の心、おていちゃん

沢村貞子「わたしの献立日記」(新潮文庫、平成9年)
を、手に取った。
このつつましく、自分を大切に生きる人。
でも、本当の贅沢を知っている人。
まさに、勁い方だ。

お金や権力の欲というのは、どこまでいってもかぎりが
ないけど、食欲には、ほどと言うものがある。
人それぞれ、自分に適当な量さえとれば、それで満足する
ところがいい。

住むところはこぎれいなら結構。着るものはこざっぱり
していれば、それで満足。


本当のお茶の生活を体現している方という気がする。
なお、茶道については一切言及ありません。
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by tamon1765 | 2008-11-12 21:01 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(0)

小さく小さく、生きる

林左馬衛先生のお言葉

どうしようもない逆境の中で君子が生き延びるには、
「 小さく小さく小さく 」 なっていることが、極めて
大切なのだ。

「 徳 」 は伸びたり縮んだりできる、すごく柔軟な
物質乃至精神的存在なのでなければならない。


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by tamon1765 | 2007-05-31 19:14 | 今の茶人他 | Trackback | Comments(1)

気ま~まな独り旅


by tamon
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