十六日
一 茶入盆のせ申事、 名物ならは、茶入見せ候時も、客からハ茶入斗を所望申候 へ共、則、盆のせて出候て可然候、其時ふくさ御出候へと、 申可然候、常二ふくさこい申事ハあしく候、今時ハ皆こい 申候、右ハ名物数之内ニも見候時、茶入下二おかぬやうニ 盆を見候共、ふくさの上二置見候て可然候、茶堂いたしや うも、いかにも左右ニたて候てよく候、
十五日
一 竹のふた置の事、目をいろりの時、むかいへいたし候、又、 一畳牛の時ハ、目を前へむけ申候、又、ふろの時ハ目をす じかへ候て、おき申候、
十四日
一 古ハ小座敷之たたミハしき申候時、分中ツツ四方あけ申 候、さて又、中柱立、牛畳ノたたミハいろりの時ハ、右ニ丸 目見せ候がよく也、又ふろの時ハ、左に丸目見せ候がよく 御座候、床のたたミハ丸目を前ニ見せ候様ニいたしよく候、
十三日
一 表具ハ古より大事にいたし、常の人このミ申事ならぬやう ニ御座候、中尊と両わき相違之時ハ、表具中尊之上下を左 右之中ニつかい、又、中尊之中ハ左之一文字二遣申候、中 尊は中尊表具と申候て、表補給也、
十二日
一 路地二水打事、客待うけ前、水打申候、客來て、水打候事 悪敷候、さて、小座敷へ入、膳上候前ニ水打候、
十一日
一 極熱ニ何も不成候時、自然水をすたれニ打申候、飛入之客 など高位ノ御出、内衆を御供ニ被召連、其當座到、座敷へ 引入候事候ハバ、きくのあしを取候て出候、心得在之事也、
十日
一 水鉢、ぶんきからと石と申在之候、
九日
一 むかしハ横竹の下かべなり、後ニ下あき申候、
八日
一 花入之名、きぬた・かふらなし・魚耳・中かふら・かうじ 口・くるミロ・細口・ぞろり・きねのおれ・古銅・紫銅 一古の路地ニハ松・かしの木・かなめ・ひさ・木・すすき、 か様ノ木のたぐひ、竹・もミハ織部より植申候、 路地のつくり様、各別つくり庭のことくニいたし候、
七日
一 恋の歌ハかけ候事、休不被成候、定家ニも三幅在之、 ○わたのはらふりさき見れはかすかなる三笠の山に雪ハふりつつ ○八重もくらしけれるやとのさひしきに ○こぬ人をまつほの浦の夕なきにやくやもしほの身もこかれつつ < 前のページ次のページ >
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