カテゴリ:藝能を楽しむ( 5 )

花柳寿美の 「保名」

花柳寿美さんの踊りをテレビでやっていた。
ほんの今見た。
その番組に気がつかなくて、保名の終わり10分
ほどしか見られなかった。残念。
とにかく、その上手さに驚いた。
テレビで踊りを見て、こんなに興奮したのは久々だ。
動きの軌跡が綺麗で、止まり具合やら、とにかく
見ていて動きに無駄がなく、快い。

寿美さんと言えば、私、先代のファンで、書籍や
曙(踊りの会で発行された冊子)のバックナンバー
を学生時代に買いあさったものだ。
いつか、その映像が出てくることを願っている。

でも、今日の踊りを見たら、先代など別の話し、
今の寿美さん、凄い。
是非、生で舞台を拝見したいと思った。


<22.10.26>書きかけ部分を発見して訂正
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by tamon1765 | 2010-10-25 00:25 | 藝能を楽しむ | Trackback | Comments(1)

フィギュアと相舞

2010年世界フィギュアのペアを見ていたら、男女の
美しい姿に見とれてしまった。
なにか、人間の表現する最も美しいものの一つのよう
な気がしてきた。
男女の揃った動きに、つい、能の二人静の相舞(男女
ではないが)を想像してしまった。

美しい舞台(リンク?)を見るのも楽しいし、想像の
世界で組み立てるのも楽しい。
人間の脳って、便利なものだなあ、と思う。

また、改めてエキシビションを見ると、アイスショー
なども思い合わせて、その人気に驚かされる。
ああ、そうか、アメリカには日本舞踊がないから、
それに代わるものとして、こういうものが受容される
のだな、と一人合点した(笑)。





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by tamon1765 | 2010-06-22 06:58 | 藝能を楽しむ | Trackback | Comments(0)

「山城少掾自伝」

「山城少掾自伝」読むと、

私が第一に心がけたことは買い集めた院本を
何回も繰り返し読むことです。難しいものでも
十回も読むと、作者はどういう気持ちでこの
曲を書いているのかということもわかって
きますし、これをわれわれが床で使っている
五行本と比べると、原作からどういう風に変化
してきているかということも自然とわかります。


とある。普段、十回も作品を読み直さない私には、
いい戒めではある。

それにしても、理智の人のイメージの強い山城が
多くの色ざんげを語っているのが、意外の感がする。
そして、なにより面白い。
そのような状況は、時代精神、当時の風潮、雰囲気
があるとはいえ、人はやはり環境、生まれ育ちなの
であろう。その人自身がどういう文脈の中にあったか、
ということなのだ。

このようなことを経てきたから、艶のある語り(山城
に関し、このような形容は目にしないが、私に言わせ
れば、艶がなければ義太夫なんて語れない)ができた
のであろう、とも感じた。


<27.8.4>一部書き足し

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by tamon1765 | 2009-01-27 08:39 | 藝能を楽しむ | Trackback | Comments(0)

時蔵の小春、「河庄」

NHK古典芸能鑑賞会
27日、気まぐれでNHK古典芸能鑑賞会に行ってきました。
行って良かった。出かけしなにトラブルがあり迷いましたが、
無理して行って、本当に良かったです。
私の人生のなかでも残る舞台でした。

「河庄」では、生き仏、観音様、聖女に会った気がしました。
それは、時蔵演ずるところの小春です。

この河庄の段は、ご存知の小春治兵衛の心中を描いた、近松の
「心中天網島」のなかの大切な場面です。
簡単に状況を書きますと、妻子のある治兵衛が、曽根崎新地の小春に
身も心も奪われ、深く愛し合います。
治兵衛の妻おさんは、どうか別れて欲しいと小春へ手紙を書きます。
小春は治兵衛と心中の約束をしていますが、治兵衛のため、おさん
達家族のため、身を引くことにします。
一人で死ぬる心です。
一方、治兵衛の兄孫右衛門が武士に身を偽って小春の元を訪れます。
もちろん、分かれて欲しいと頼むためです。
そこへ来合わせた、治兵衛(有名な「魂抜けてとぼとぼと」)。
小春は、心ならずも愛想尽かしをし、狂乱した治兵衛は小春へ悪態を
つき、今まで交わした起請文29枚を戻します。
小春からも、渡した起請文を回収しようとします。

さて、問題は、この3人が、上手から小春、孫右衛門、治兵衛と並んだ
ところから始まります。
怒る治兵衛に対し、兄孫右衛門は諭します。
その弟への忠言を聞くにつけ、一つ一つが小春の耳へ突き刺さります。
この家庭崩壊はすべて小春に起因しているわけですから。
小春にとって、まじめな兄の言葉だけに、辛いです。
その間、時蔵の小春は、ひとり上手下を向き、肯き肯き泣いています。
弟への言葉でありながら、聴く耳持たぬ弟と違って、この言葉を静かに
受け入れ理解しているのは小春であります。
ひとり上手下を向き、うつむき苦しむ時蔵さんを見ると、私まで心が
痛みます。
傍らでは、兄弟がこっけいなやりとりをしているだけにその悲しみは
深まります。
一方、小春にだまされたと一方的に被害者面をする治兵衛へ、「私の
気持ちは何も変わっていない。すべてはあなたのため。おさん様と
の女の約束なのです」と口に出すことの出来ない、辛さ。

顔が上下に動き全身で泣いているなかに、例えば、治兵衛が悪いと言う
話になると、頭は横に振っているような、「いえいえ、悪いのは私ばかり」
と表現されていました。

二人の上方役者の難波言葉のやり取りを楽しむ場なのかもしれませんが、
とても私には、そのような意味の楽しみの気持ちは生じませんでした。

治兵衛の「(起請文を)燃やして」の時、涙で小刻みに震えていた時蔵さん
の身体は、ピタッと止まりました。
どんなに大切なものか、その心のうちが伺われます。

一方、戻された起請文29枚、これは自分が書いたものとはいえ、愛する
治兵衛さんが身につけていたものです。
小春にとっては、これさえ大切な思い出の品です。
静かに自分の紙入れにしまいます。そして紙入れを閉じたとき、明らかに
頂くような心が感じられました。
そして、やさしく胸にしまいます。

この舞台で、究極の美に出合った気がしました。

この前に吉原雀で「女郎の誠と玉子の四角、あれば晦日に月が出る」
とは、なんとも皮肉な番組です。
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by tamon1765 | 2008-10-29 07:55 | 藝能を楽しむ | Trackback | Comments(0)

「転形劇場」太田省吾さんが

ショッキングなニュースが入ってきました。
昔「転形劇場」を主宰されていた太田省吾さんが
亡くなられたというものです。

『小町風伝』は、私の人生のなかでの、一つの事件でした。
その後の、私の演劇見物人生を決定付けたとも思います。
思い起こせば、青山の銕仙会研修所に行ったのも、この時が
初めてでした。
何が何やら分からないが、とてつもない衝撃を受けました。
そしてその何ヶ月か後、古本屋で偶然にもその本を見つけ、

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by tamon1765 | 2007-07-14 22:30 | 藝能を楽しむ | Trackback | Comments(0)

気ま~まな独り旅


by tamon
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