2008年 07月 25日 ( 1 )

茶室と音楽


お茶室のなかでは、音は松風のみ。
あとは、障子に隔てられた外の風の音、木々の揺れる音、
雨が板の庇を叩く音。。。。
あるいは、庭の獅子脅しの音。
あるいは、市中ならば物売りの声。
それらで季節や自然を感じるものなのであろう。
余所事浄瑠璃が聞こえるならば、それはそれでいい。
しかし、みづから音楽をかけることは無い。
基本はそれがいいと思う。

風庵さんのお話しで、
竹林の中で鶯の囀りを聞きながらのお茶会と伺って、
標題について考えてみた。
お茶にはどんな音楽があうのかしら、と。

ところで、お茶室に興味のある方は、書院の琵琶台という
ものをご存知と思う。
名前のとおり、琵琶を飾る台だ。
そして、宗旦さんが琵琶の名手で、また、その四天王の
間でも琵琶が流行っていたという。
(確か井口海仙氏の本あたりだったと思うが、その根拠
 は今後、要調査だ)
勿論、そこから、お茶人の弾く楽器は琵琶などという短絡
は戒めなければいけないと思うが、興味は覚える。
琵琶といえば、私には馴染みのない楽器であり、昔の
お茶人の嗜好の広がりや未知の世界を感じさせる。
もっともっと、昔の茶人やお茶を、全体で知りたいと思う。
宗旦さんはこんな話だったと思う。
訪問の約束をしていた普斎が遅くなり、待ちわびた宗旦
さんがお茶室でひとり、琵琶を奏でていた。。。。。

次に、お茶会やお茶事で音楽はありか、という問題。
春の海をテープで流すような大寄せのお茶会は論外として、
やはり音楽の鳴っているお茶会は、私には考えづらい。
多くの音楽を試すことなく断定するのは、一種の思考停止
状態のような気がして好ましくないのかもしれないが、
私には、結構という気がする。

一方、音楽の側に視点をずらすと、茶音頭という楽しい曲が
この世にはある。この一曲とお薄のお点前一回が、丁度
一致するという、というのだ。
私の中では、茶音頭といえば、二代目花柳寿美さんとセットだ。
お茶よりも踊りを見ているほうがずっといい。
こうしてみると、音楽に合うのはやっぱり、踊りかしら。
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by tamon1765 | 2008-07-25 12:35 | 雑談 | Trackback | Comments(8)

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