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六代目歌右衛門の出生


伊臣眞「観劇五十年」を眺めていたら、オヤッと思う処が
あったので、ご存知の方には教えて欲しい。
それは、

現福助は….現歌右衛門の二男となつて居るが
実は先代福助十八歳の時生まれた子だと云ふ


この手の話を快く思わない方はここで読むのを止めて欲しい。

なにぶん昭和11年印刷発行の本なので、現福助は亡くなった
六代目歌右衛門、現歌右衛門は五代目、先代福助は慶ちゃんの
福助こと七世福助で今の芝翫丈の父上、と読み替えて欲しい。

記憶はかすかであったが、前回も同じ様に思ったのであろう
鉛筆でしるしがしてある。

一方、晩年相手役に六代目歌右衛門(当時芝翫)を指名した
吉右衛門の日記を見ると、年月日の条にこうある。

つまり、吉も、五代目の二人の息子と考えていたのである。
それとも、律儀な吉のこと、知っていても知らん振りを押し通
したのか。

私の興味は、顔つきなどの遺伝の具合やら、芸風の類似といった
ことで、血の濃さってどうなのかなと思って、知りたいと感じた
までである。
或いは、七世福助が、そういう若さで出来た子どもがいたとして、
彼のその後の役柄の変化や、評価の変化はあるのかな、という興味
である。

もしそのような事実があったとして、隠すことは、人気商売なので
当然であろう。妻子が居ては困るわけである。
昔も、ブンヤといえば羽織ゴロといわれたが、いまほど、マスコミ
とかいう閑な御仁がすくなかったのであろう。
その昔は、まだ人様のそんなことに構ってられないほど、皆自分の
ことで必死に生きていた時代だったのかもしれない。それとも、
芸を問い、それ以外を余り問わない、大人の時代だったのかもしれない。
Commented at 2009-02-19 18:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tamon1765 at 2009-02-19 19:53
非公開のコメント様、ありがとうございました。拝見します。
Commented at 2009-02-28 01:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tamon1765 at 2009-02-28 18:56
秘密のコメント様 ありがとうございました。
私もお名前はいつも拝見しているので、よ~く存知あげています。
でも、余所様でのコメントの際にリンク先の指定がされていない
ので、あなた様の処へ行く事が出来ずにいました。
よろしかったら、あなた様のブログ教えて下さい。
Commented at 2009-03-02 09:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by tamon1765 | 2009-02-17 05:56 | 雑談 | Trackback | Comments(5)

お茶、その他についての、極く私的なブログ


by tamon