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艶や華やぎの生まれるところ <石丸晶子>


艶といい華やぎというものは、願望がみたされ、日常的幸せに
憩っているところからは、生まれないのではあるまいか。
艶も華やぎも、悲しみが生み落とす子らであり、家庭的幸福に
自足する心、悲しみを知らぬ心からは、艶も華やぎも生まれ
ないのある。


とは、石丸晶子氏の言葉です。(「式子内親王伝」p272)
先日、山城少掾のことで、艶ということをちょっと考えていた
のですが、この迫力ある言葉には、脱帽ですね。
自分の思いの浅さを感じます。
一方、この方、この本の解説の角田文衛氏ではないですが、
「この著者は、どれほどか恋に悩み、人の世の無常に苦しんだ
人なのかと疑いたくなる」
ほど、鋭く感情を読み解いてくれる。
なかなかの好著であり、ただ者ではないと感じさせられます。




Commented by yokomoko at 2009-02-06 10:08
ご無沙汰しております。
娘へのお祝いメッセージをありがとうございます。
階段から落ちて傷めたひざはだいぶよくなってきました。
tamonさんのブログ、最近の記事をずっと読んでいたのですが
ちょっと自分が教養深くなった錯覚に陥りました。
奥が深いですね。
艶と華やぎからはほど遠い場所にいる自分がよくわかりました(^_^.)
Commented by tamon1765 at 2009-02-10 08:44
>ほど遠い場所にいる
とは、それほど良いことは無いではないですか。

このような反応があるとは思いも及ばず、。。。。。
私も、ほんとうに、思慮不足です。
上記の考えも、ひとつの考えとして認めつつも、
再考の余地も深いってことですね。
by tamon1765 | 2009-02-05 06:30 | ことば | Trackback | Comments(2)

お茶、その他についての、極く私的なブログ


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