茶筌を持つ手

NHK 「京都・茶の湯大百科」 で興味深く感じたことを書きます。

官休庵の若宗匠がニューヨークで点てているお茶の手元が
映っていました。
この時、茶筌を持つ手で、小指が離れているのです。
私は、茶筌はしっかりと握るもの、そして、手先で点て
ないこと、と教わってきた(つもり)なので、
それで、オヤ、ウチと違うなあ、と面白く思ったわけです。
想像するに、あちらでは手に何も持たず、ブーラブラとした
ような感じ、そのときは、全ての指は離れています。そんな
自然さを重んじているのかな、と思いました。

ところで、やくざの世界で指詰めというものがあるそうです
が、これは小指の欠損によりバランスが悪くなるという弊害
があるそうです。物をつかんだり、握ったり、さらには日常
動作にも影響すると想像されます。
また、三味線の撥を握る際も、小指は反対側に引っ掛ける
わけですから、これにより力の入り具合は大きな影響を受
けることに間違いはありません。



ここで、余計なおしゃべりをしますと、
東夷の私が京の都へ上洛すると楽しいことがいっぱいです。
電車に乗っても、ドアごとに小指に包帯が巻いた絵があって
「指つめ注意」 と注意喚起されています。
ああソウカ、善の道は入りづらく悪の道は入り易し。やくざな
世界に入ると、最後指をつめることになるから気をつけて!
ということなのネ、
ハイ、「指つめ注意」。
(ちなみに、東京では 「ドアに注意」「ドアに手をはさまれない
 ように」 といった表示? ちょっと思い浮かびません。)

閑話休題 (すみません、しょうもないお話しを)

というわけで、(どこが、というわけで、ジャ)
私は、茶筌を握る際に、小指も薬指に添えます。
ただし、茶筌を掴み支えるだけで力は入れません。
そして、全体を掌に包み込みます。
小指も薬指に添えることで、手先だけではなく身体全体の
なにものかが伝わるものと思っています。


最後に、、誤解無きように願いたいのは、この記事は、断じて
物事の優劣や正否を問うものではありません。
ただ、私が見聞きしたことを正確に伝え(出来るだけ正確に)、
私の感じたことを記しているだけです。
ある意味、個人の好みの表明であります。

どうぞ、この記事は読み流して、師の教えに従って下さい、
としか申し上げられませんし、私自身師の教えを誤って身に
つけているかも知れません。

ところで、先に一度書いた 「隈研悟氏と官休庵のお家元の
フワフワしたお茶室」、ここで官休庵のお家元のお点前、
さりげなくて、とってもいいなあ。
そして、そのお茶のなんと美味しそうなことか。
これは是非、よばれてみたかった、です。


<20.12.10>内容は同じで一部表現を訂正。
<20.12.21>訂正。小指を添えるのは、人差し指でなく、
          薬指です。単純記述ミス。
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Commented at 2008-12-09 13:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 壷中庵 at 2008-12-13 10:40 x
昔、私の隣でよく飲んでいた「や」のつく職業の方の話です。その方が言うには小指を詰めても日常生活には支障をきたさない。だから小指の先を詰めるんだと。中指まで詰めると力が入らなくなってカバンも持てなくて困るという話を聞いたのを思い出しました。私の場合、中指というのは点前のポイントとなる指で、特に柄杓を持つとき中指の使い方を誤ると安定しません。柄杓の持ち方を指導する時、いつもこの話を思い出します(^^;;
by tamon1765 | 2008-12-09 12:54 | お点前 | Trackback | Comments(2)

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