空気の香ばしさ

1946年4月17日
この頃の空気の香ばしさ、月の光の麗しさ、ただ呆然としてしまう。
沢山の詩が念頭に浮かぶけれど形をなさぬ中に消えてしまう。
男と女の愛と言うもののふしぎさ。
全く未知の世界にさまよい出てただただ驚き、恥じ入り(自分に
対して)、そしてしびれるような喜悦に身をおののかせている。


久々に本屋(ブックオフ)に立ち寄った。
「神谷美恵子日記」角川文庫、平成14年。
こんな本が出ていたとは、と驚き、あわてて購入(105円)。
さて、開いて、たまたま最初に読んだのが、上記の一節。
空気の香ばしさを敏感に感じとっているのだなあ、もっと自分も
そんな皮膚感覚を大事にしなければと思いながら、読み進むと、
どうも私のイメージするものと違う。

年譜やら色々と読みすすめていくと、32歳のこの年の7月3日、
東大理学部講師の神谷宣郎と結婚。
つまりその直前の、神谷に対する思いを含めた日記の一部分
だったのだ。

あまりにも高く聳える神谷美恵子さん(でもきつくは無い、
優しく聳えている感じ)であるが、やっぱりひとりの女性であり、
ひとりの人間なのだな、と至極当たり前のことに気付き、
猶一層近しく感じた。
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by tamon1765 | 2008-05-25 22:24 | ことば | Trackback | Comments(0)

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