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柄杓の持ち方、湯の汲み方


風庵さんからのお話しで、夢庵さんにも加わって頂いた話題
「柄杓の持ち方、湯の汲み方」について書きます。
(あくまで私の個人的考えですので、お間違いの無いように)

>腕で汲むのか、カラダごと上下させて汲むのがよいか、

見かけ上は、腕で汲むと思います。心構えとしては、手先では
なく、体全体で汲む気持ちで、なのでしょうが、体の上下の
動きは無い方がむしろいいのではないかと。




>湯を汲んだとき、柄杓が肱から一直線なったほうが綺麗か、
>それとも手の甲が肱からまっすぐの方が綺麗か、

先に、私は、「柄杓を持つ場合、腕の線が柄杓と連続性を持ち、
宛も体の一部分となっているが如くが宜しい、といいます」と
書きました。しかし、完全な一直線では、ロボットのようで
不自然ですし、ある程度の弓なりにならざるを得ないです。
手の甲と肱の関係も自然さがあればそれでいいと思いますが、
自分でやってみながら観察すると、自分で思っていた以上に
真っ直ぐでした(あくまで私の場合)。
自然か作為かの問題では、私は別に思うところもありますが、
別の機会に書きます。

>湯を捨てるとき、合を180度返すと肱が上がりすぎるし、
>手の甲も折れるので、150度くらいにしておいた方がよいか

これは、私の考えは単純明快、湯を捨てる時に合は完全ひっくり
返します。稽古を始めた頃、最後の一滴の露を切るのが嬉しくて
しょうがなかったことを思い出します。
つまり360度ではないですか?
180度、150度?
この話に関して私の側の理解に誤解があるかもしれません。

>湯を捨てる時にはやはりしっかりと返す(180度)ほうが露がきれる
>ので、いいのだろうとは思います。そうすると肘をしっかり上げるよう
>になりますね。それでいいのかなと悩んだりします。

ある程度、肘は上がらざるを得ないけれど、武ばった風にならない
よう、柔らかな感じになるように私は気にしてました(過去形)。
正直言って、今何も気にしてないです。
自分でやってみながら観察すると、
上がった肘は動かさずに、手首だけ回転させて、合を回しますね。
実際は、手首を回転させるために、肘も回転しますが、肘の下の腕
の空中位置は変わらないようにしていました。
(これがいいか悪いかは、分かりません)

とりあえず、作為を嫌うと言いますので、あまりお悩みにならない
方がよろしいのではないかと思いますよ。
かえって無限ループに陥りそうで恐いです。

やすやすと目にたたぬやうにすべし (南方録覚書二二)と言い
ますから。


by tamon1765 | 2008-03-16 10:00 | お点前 | Trackback | Comments(0)

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