井伊直弼の書

古本屋で、井伊文子さんの随筆集「ひとすじの道」
を目にし、ちょっと立ち読み。
この方、琉球王国尚氏の王女様だったのだ。
そして、彦根藩の井伊氏にお輿入れした。

懐かしく思って、井伊直弼の『茶湯一会集』を開いてみた。
この本は、昭和50年発行、発行所が井伊家資料保存会、
編集者がこの文子さん。
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文章を読むより、直弼の書いたその字、筆の運び、配置を
眺めているのが面白い。あの大老直弼が書いたかと思うと、
何とも不思議な感覚に襲われる。
冒頭にある有名な一期一会も、初めの一は肉太に短く、
二度目の一は筆勢が早く細い、止めはしっかりしているものの、
次の会への一画目への連続性がある。
二行あとの一世一度になると、二度目の一の字は瀟洒でさえ
ある。
見ながら、字の太い細い、早い遅い、勢い、それを右の
人差し指でなぞってゆく。
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日溜まりのなか、のんびりこんなことが出来て幸せだ。
至福の時間である。
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Commented by 茶湯一会 at 2007-11-26 11:22 x
井伊文子さんの「茶湯一会」(春秋社)を最近読みました。
井伊大老のことや井伊家のこと茶の湯のことなどを書かれた
随筆です。
「茶湯一会集」は拝見したいですね。
Commented by tamon1765 at 2007-11-27 23:59
コメントありがとうございます。
この本は、限定1500部で、大切にしている本ではあります。
名古屋へいった際はなるべく寄るようにしている古本屋で見つけ、高いけどもう二度とめぐり合うことは無いだろうと、奮発したものです。
でも、まだ、元は取っていないかナア。
茶湯一会さんも、目にされる機会があるといいですね。
Commented by tamon1765 at 2007-11-28 00:07
そういえば、昔、江戸東京博物館だったと思いますが、
直弼自筆の「茶湯一会集」の草稿が出されたことがありました。
勿論筆書きですが、そこに小さい字での書き込みがびっしり。
その繰り返しの推敲にひどく驚いた記憶があります。
Commented by 風庵亭主 at 2007-12-10 20:13 x
連続で書き込み、申し訳ございません。
うちにも「茶湯一會集」 あります。
義祖母の本棚から拝借してきたものですが・・・

ほんとに (千部限定本)と書いてあります。

やばい! 本をカバーしていたセロハンを読むのに面倒くさいから捨ててしまいました。

ところで、私はこの本をよみながら、
よく茶道でいわれる「一期一会」の心とは、いったい誰が言い始めたのだろうか?
禅語でもないのに、なぜ、茶道といえば「一期一会」なんだろうか?
と疑問を持ってしまいました。
どうしても、利休や宗旦の目指した「わびさび」とこの「一期一会」の言葉が、小乗仏教と大乗仏教の違いのような違う次元のものに感じてならないのです。

直弼は石州流、私は裏千家。
あまりこの本を読みすぎて、影響を受けてはまずいまずいと本棚の置くにしまい込んでしまいましたが、
これを機に取り出してしまいました。

取り留めのない話しになってしまいましたが、tamonさんのブログを拝見しているといろいろ書き込みたくなってしまっていけません。
折を見ながら、また、書き込みをさせていただきます。
その節はよろしくお願い申し上げます。
Commented by tamon1765 at 2007-12-23 15:37
風庵亭主さん
ちょっと教えてください。
>(千部限定本)と書いてあります。
とのコメントを拝見し、自分の本をひっくり
返してみました。私の本の奥付は、
(千五百部限定本)昭和50年3月3日
とありました。
詳しく述べますと、前半83頁は翻刻、後半が袋綴じの
複製原本、冒頭に写真頁が4枚、次に山田無文師の序が
あります。
井伊家では、何度かこの本を出されているのでしょうか。
書誌的に興味があるのですが、どうなのでしょう。
発行日と本の様子を教えてもらえませんか。
Commented by 風庵亭主 at 2007-12-24 09:23 x
tamon1765さん
おはようございます。

私の持っているものは、
冒頭に写真が8貢、(12カ月棗などのカラー写真もあります)
次に山田無文老師の序
前半83貢の翻刻、
井伊文子さんのあとがき、
そして、袋とじ複製原本です。

昭和56年7月15日 印刷
昭和56年7月20日 再版発行
(千部限定本)
編集者 井伊文子
発行者 井伊正弘
発行所 井伊家史料保存会

と奥付されていますので、何度か出版されているようですね。
Commented by tamon1765 at 2007-12-26 22:32
風庵亭主さん
お調べ頂き、恐縮です。同じものの再販ですね。
私のものを、正確に書くべきでした。
昭和50年3月1日印刷
昭和50年3月3日発行
でした。
写真頁が4枚=8貢(12カ月棗のカラー写真もおなじでしょう)
も一致します。
私の希望は、直弼書き込みの草稿本が出版されないかなあ、です。
Commented by soukei3 at 2008-10-03 08:09
はじめまして。
拙ブログにトラバありがとうございました。
大変興味ある内容のブログです。
これからお勉強させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

by tamon1765 | 2007-11-23 11:32 | | Trackback | Comments(8)

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