『 茶事の心得 』 から

尊敬する先生のお祝いの茶事が近い。
所謂お茶会に余り馴染めず遠ざかっていたが、行かねばならぬ。
お稽古もずっとご無沙汰していたので、水屋担当のつもり。
しかし、お運びで表にも出なければならないという。
しょうことなく、『 茶事の心得 』 堀内宗完宗匠著を開く。

茶の湯は水入らずの世界であります。
そこには第三者というものがないのであります。
すなわち観客というものがないのであります。
ただ、主客の間に生滅するのみでありますから、
本来「痕跡を止めず」ということであります。
評価もないのであります。


やっぱり、堀内宗匠はイイなあ。
この何行かで、宗匠の席に連なっているような気がしてくる。
昔、建仁時の四頭に伺った際だったと思うが、塔頭の一つに
宗匠が掛釜をされて、その際に、生まれて初めて一生のうちで
最初で最後、宗匠と直接言葉を交わした。
私の小さな自慢だ。いつも写真などで存じ上げている仏様の
ような方、そのものだった。

ところで、この本の次の一節が意外な展開だ。

茶道は芸能であると理解する人もありますが、これは
見所が浅いのであります。


私も芸能の一種というか、その括りに入れるとする考えであり、
それを「浅い」と言い放った宗匠に僅かな驚きを覚える。
この本は、昭和62年というので、約20年前だ。
若気を感じる歳ではない。なにか、当時、芸能説に対して
熱く心動かされる何かがあったのだろうか。

そして、猶、意外な展開に。

わたしはむしろ茶の湯はスポーツに近いと考えています。

スポーツといわれると驚いてしまうが、説明を読むと心に
響いてくる

緊張ののちにくる解脱同身の快味が、茶の湯の真髄である
と考えられます。


長生きして欲しいです。
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by tamon1765 | 2007-11-02 23:58 | お点前 | Trackback | Comments(0)

気ま~まな独り旅


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