南山の雲と北山の雨 <大森曹玄>
2007年 09月 23日
「苦中に楽あり、楽中に苦あり」で、苦しみと楽しみは一つ
でありながら、苦は苦、楽は楽と全く別でもあります。
苦に徹底して苦しみ絶対になれば、そこには楽と相対の苦
を越えた世界であり、苦楽一如というもおろかです。
「南山の雲と北山の雨」とは、凡情がないから、雨は雨、
雲は雲で、そのまま全真だというわけです。それらは無我
であり、無心であるから各自の真を発揮しながら、そのまま
一体であり得るのです。
以上、『碧巌録』第八十三則についての、大森曹玄師の話しから。
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at 2007-09-23 10:58
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by tamon1765
| 2007-09-23 10:53
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