月も雲間無きは嫌にて候

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禅鳳雑談の一節を拙訳しますと、
    **
珠光さんの話しで、「月も雲間がないのは嫌だなあ」と。
これは確かにそうで、この考えは面白い。
一方、池坊の花の弟子で、花に風情をつける話を細々
話してくれたものがいる。これも、得てしてわざわざ
面白がらせようとしているもので、それ程いいとは思
わない。               (禅鳳雑談の上4)

    
と口語訳してみましたが、「是も」が気になるので、その前段
を見ます。
    **
雑談でこんな話が出た。
謡はあっさり愛想がないようではよくない。
匂い立つような感じで、謙虚で、しっとりしているのがいい。
そのように綺麗でも、きれいすぎて、「真っ白な感じになる」
のも嫌だなあ。
(永正九年=1512、11月11日。禅鳳雑談の上3)

つまり、原文でいうところの「さのみ綺麗過ぎ候」と「面白
がらせ候はん」が、イコールということになります。
金春禅鳳と珠光は美意識を共有しているということですね。
また、前後の文脈は関係ないように思いましたが、この本が、
日付をつけてのものですので、日付け毎に塊で読んだほう
がよいということが分かりました。


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お月様は、1月26日の景色。

<補足、訂正>25.1.31
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Commented at 2013-01-29 13:49
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 山桜 at 2013-06-25 16:55 x
>「さのみ綺麗過ぎ候」=「面白がらせ候はん」

完璧なまでに作り上げられた整形美人に心を動かされないのもこの種でしょうか。
Commented at 2014-09-28 07:53
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by tamon1765 | 2013-01-29 13:48 | 珠光さん | Trackback | Comments(3)

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