86.一尾伊織
2021年 10月 08日
しかりし。至て多病の人にて。六十余歳まで頭痛を患(ウレ)
へ。八十九歳にて。元禄二年八月十三日病死す。一切茶事に
巧者にて細工をよくす。茶杓花生の類多し。名は一庵と
書れぬ。イチイホ(ヲ)リといふ意なり。好みて琵琶を弾し。自
身に。百面まで作りしとぞ
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【漢字】至、病、餘、歳、頭、類、書、意、弾
・no.53でも、一尾伊織は茶杓作者として登場。
多病の人と言いながら89歳は長寿です。初代吉右衛門を
思い出しますが、病気がちの方の方が無理せず静養に努める
生活をするので長生きなのかしら。
宗旦さんの関連でしょうか、琵琶を愛好する茶人が散見され
ますね。
昔、展覧会で、吉田藩小笠原家に仕えた山田宗徧が琵琶作成の
名手でもあり、今も何台か残っているとして、展示されていた
記憶があります。
Commented
at 2022-02-01 14:56
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by tamon1765
| 2021-10-08 11:02
| 『 茶窓閑話 』
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Comments(1)